枯れるように逝く

一時

枯れるように行くのもいいなって

思ってた時があったんですよね

 

よくある末期のときに

胃ろうもせず

口から食べない状態で過ごしていると

徐々に徐々に痩せ細って

枯れていくような感じになって

いくんですよ

 

あれって結構

 

穏やかに逝ける

 

って言われてるし

 

多分そうだろうな っていう

感覚も持っているんですよ

 

 

何で持ってるか って言うと

妊娠した時に悪阻になりまして

 

妊娠悪阻っていうのは吐き気とか 

つまり、つわりがひどい状態ですね

 

水も 全く飲めなくなって

本当にただ寝ている っ

ていうな状態までなったんですよ

 

その時に思ったのは

 

ご飯も食べれない

水も飲めない

何もできない状態で

ただ寝ているのに

 

天井を見つめながら

頭だけはやけ

はっきりしていたのを

覚えているんですよね

 

だから

 

あー 枯れる って

こういう感じなのかな

って頭で考えられるんですよ

 

まあ 実際はその後入院して

点滴して って

 

最初の点滴の時にその点滴の水分が

全身にシャーって巡る感覚がありました

 

よくある植木鉢の枯れかけに

水をかけると水分吸って

元気になりますけど

こんな感じなのかなー なんて

のんきに思っていたりもしてました

 

そんなこんなで

 

枯れていく感じ ってのもいいな

っていう頭があったんですけれども

 

なんか最近よく考えたら

 

じゃあ 例えば

病気とか老いとかの

徐々になくなっていくってなった時に

 

最初は

 

すごい嫌だわー

 

って思ってたんですよ

 

凹んだり 不安になったり

怒ったりイライラしたり

 

けど よく考えて

 

こういうのも

枯れていくような症状と

同じなんじゃないかな

 

と思ったんですよね

 

植物で例えると

植物も枯れる時って

葉っぱとかが枯れて

木だけになって

 

まああれは生きてるんですけれども

また再生っていうんですかね

新芽も出るんですけど

 

枯れてハラハラと落ち葉になって

みたいなイメージあるじゃないですか

 

それと同じで

 

人間の 死生観とは また別で

機能的なもの 部分的なものに関しては

 

一気にダメになるか

枯れていくような感じに

悪くなる

 

っていう方が

なんか

受け入れやすいんじゃないかな

っていう風に思ったんですよね

 

だからよくある

老いとかの最後の方も

 葉っぱみたいに

徐々に徐々に ある意味

枯れていくような状態 と

同じ なんじゃないかなと

 

そう思ったら

それ自然なことなんだから

考えたり 悩んだり 凹んだりするのって

なんか バカバカしいなって

ちょっと思い始めてるんですよね

 

物事

そんな単純ではないんですけれども

でも自然の摂理の一部

っていう風に考えると

もうじゃあ

しょうがないのかなって

そんな感じになるんじゃないかなと

浮かんでいます